Aspergillus niger の α-L-arabinofuranosidaseの動力学的研究 : (第2報) 酵素の安定性
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概要
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Aspergillus niger の α-L-arabinofuranosidase は中性附近の pH 域ですこぶる安定である.60℃以下の温度では, pH 4.0 および7.0を中心にした領域で安定であり, 熱失活の kinetics からpH4.0における失活反応の活性化エネルギーは132 kcal/mol, pH 7.0におけるそれは 21kcal/mol と求められた.熱変性酵素の物理的性質を検討した結果, 失活は熱による蛋白質の会合に機院するものと認められ, pH4.0 においては会合により凝集が起るが, pH7.0では凝集しない事実が明らかにされた.酵素は尿素液中で不安定であり, pH 4.0 において 6M尿素液中50分間保持することにより完全に失活する. 尿素の酵素失活に対する影響は, pH7.0 において更に顕著であった.
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 1970-12-25
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