一斉単純林における密度と樹冠構造および幹の生長の関係(II) : スギ林における枝下高のモデル化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
樹冠長率と相対幹距の関係を一般相対生長式によって近似することにより, うっぺいした若いスギ林の枝下高を樹高と立木密度の関数として表わすことができた。他で得られているスギ林の資料にも同じ関係式が適用できた。このモデルによれば, 従来から言われるように, 枝下高は立木密度の増加とともに高くなる。また立木密度が高いほど, 樹高の増加に対する下枝の枯れ上がりが著しい。またこのモデルは, ある立木密度のもとで最大の樹冠長をとる樹高が存在することを示した。その樹冠長は樹高の約65%であった。このモデルの二つのパラメータaとbは品種や立地条件によって変化し, また同一林分でも樹冠の発達段階, とくに林冠の閉鎖前後で異なる可能性があると考えられた。
- 日本森林学会の論文
- 1985-10-25
著者
関連論文
- スギ若齢林の樹冠・定直径高管理図作成の試み
- Forest Stand Dynamics, C. D. OLIVER and B. C. LARSON著, 467pp.(図115,表5), McGraw-Hill, Inc., New York, 1990年, 約20,000円
- 林木の生長過程を考慮した生産構造図の新たな解釈とその有用性
- 林齢に沿った林分構造と冠雪害の関係 : 56豪雪福井スギ人工林
- 一斉単純林における密度と樹冠構造および幹の生長の関係(II) : スギ林における枝下高のモデル化
- ケヤキ若齢林分における地上部現在量の季節変
- 一斉単純林における密度と樹冠構造および幹の生長の関係(I) : 若いスギ林の林分構造
- 2.クローネの構造と林木の生長(第1回林木の生長機構研究会シンポジウム)
- 英文論文における「著者自身」の表現法について
- カリフォルニア北部太平洋沿岸のセンペルセコイアの成熟林の幹の現存量と構造
- 米国北西部の主要3植生帯の森林の現存量と生産量
- アメリカ合衆国北西部太平洋沿岸における森林の巨大現存量についての考察
- ○生物社会と生態系(Communities and Ecosystems), ROBERT H.WHITTAKER, 158p., illus.Toronto : Macmillan Co., Collier-Macmillan Canada, Ltd., 1970,$3.95(アメリカ国内定価)
- フサアカシヤ林の生産力 : 岡山地方4年生林の一例
- 706 亜高山地帯の更新に関する研究(IX) : 八ケ岳帯状皆伐地保残帯の稚樹の消長(第78回日本林学会大会)
- 326 根萠芽更新によるフサアカシヤ林の生産構造(第78回日本林学会大会)
- 高密度のカラマツ幼齢林の生長解析
- 404 カラマツ人工林の生産構造と林分生長 : 密植した幼令林の解析(第77回日本林学会大会講演要旨)
- 306. アカマツ林の落葉について(第76回日本林学会大会講演要旨)
- ジャイアントイピルイピル(Leucaena leucocephala(Lam)de Wit)の生産構造と成長解析 (熱帯地域の林業研究結果特集号--フィリピンにおける森林の更新と造成に関する研究) -- (早生樹種の生長と立地)
- ヒノキ人工林の下層植物群落の被度・種数の動態に影響を及ぼす要因の解析
- ヒノキ人工林のA_0層被覆率に影響を及ぼす要因の解析
- 林床におけるミズナラ種子の消失
- 針広混交林におけるエゾマツ・シナノキ・イタヤカエデ樹冠下のトドマツの成長過程
- エゾマツ・トドマツ・シナノキ・イタヤカエデ混交林における林木と樹冠の空間配置
- 〇バルサムモミとカナダツガの樹齢分布モデル
- ○野ネズミの一種Apodemus sylvaticusの種子の発見識別能力
- ○Picea rubens原生林と北方産広葉樹原生林における樹齢分布
- ニユージャージー州パインバレンのマツ類およびナラ類の空間分布
- ミズナラ天然林の種子の生産・落下・発芽(予報)
- フィリピンにおける人工林の現存量と純生産量
- INGESTADの施肥試験にみられる諸概念の考察
- ミズナラ堅果の発芽・稚苗の発達と温度の関係(会員研究発表論文)
- 有珠山噴火後の森林植生の推移(IV) : 噴火後10年間の林床植生の変化(会員研究発表論文)
- 8月の落葉広葉樹林における林内照度と全天照度の関係(会員研究発表論文)
- 樹木生長のプロファイル理論とその3次元表示(会員研究発表論文)
- ミズナラ堅果の落下パターン(会員研究発表講演)
- ミズナラ堅果のサイズと虫害との関係(会員研究発表講演)
- 林内照度と広葉樹数種の伸長量(会員研究発表講演)
- 豊作翌年のミズナラ稚苗の成立(会員研究発表論文)
- 有珠山噴火後の森林植生の推移(III) : 噴火後10年の森林回復(会員研究発表論文)