フィリピンにおける人工林の現存量と純生産量
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概要
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フィリピン国ミンダナオ島東部の人工林(Albizia falcata, Gmelina arborea, Swietenia macrophylla)および天然生のdipterocarp林に調査地を選び, それらの現存量, 生産量およびリターフォール量を調査した。地上部現存量は9年生のAlbizia林で102 ton/ha, 10年生Gmelina林で127 ton/ha, Swietenia林で261 ton/ha, dipterocarp林で262 ton/haあった。このうち葉量はそれぞれ1.6 ton/ha, 1.4 ton/ha, 9.3 ton/ha, 6.0 ton/haであった。落葉量は5.2〜5.3 ton/ha・年で, 1年間の全リターフォール量中の52〜72%を占めた。1年間の純生産量は, 9年生Albizia林で20 ton/ha, 10年生Gmelina林で18 ton/ha, dipterocarp林で14 ton/haと推定され, このうち幹の生長量はそれぞれ9.0 ton/ha, 9.6 ton/ha, 4.9 ton/haであった。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1981-09-25
著者
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