樹木根系の分布再現モデル

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概要

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樹木の根系分布を林分として再現できるシミュレーションモデルを作製し, マツ林への適用を試みた。モデル化のために樹木の根系に次の考え方を導入した。(1)根に次数付けを行い, 根系構造を位相化する。(2)各次数ごとに根を根元直径で無次元化し, 支根の分岐と根系の直径逓減について規則性を見いだす。(3)この分岐の規則性をもとに根系構造をタイプ分けする。(4)2次根の分岐は水平と斜め下方の2方向とする。根の分岐に関してはL/D_0〜d_0/D_0表とl/d_0〜α_0/d_0表(L, l : 1,2次根の長さ, D_0,d_0,α_0 : 1,2,3次根の根元直径)を作製する。直径逓減, 分岐の平面方向性, その他については頻度分布表より規則性を求める。このようにして求められた規則性を合成することによりシミュレーションを行う。結果を根系材積で比較したところ計算値と標本値はよい一致を示した。
一般社団法人日本森林学会の論文
1982-02-25

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