シラホシゾウ属(Shirahoshizo spp.)3種の餌木をめぐる比較生態学的研究(I)
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概要
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周囲をマツの防風林で囲まれた裸地に餌木を50m間隔にして15カ所設置し, そこで捕獲されたシラホシゾウ属3種の成虫について, 捕獲の経過と再捕獲の経過を比較検討し, これら3種がどのような機構で共存しているかを明らかにするための基礎的調査を行なった。その結果, (1)マツノシラホシゾウムシは他の2種に比べて特定の位置の餌木に集まりやすいこと, (2)3種ともに, 初めに到達した餌木から他の餌木へはほとんど移動しないにもかかわらず, 再捕獲される割合が日とともに低下するが, その際分布様式の変化のしかたが3種間でちがいがあること, (3)マツノシラホシゾウムシの餌木への集まり方をI_δ-指数でみると, 他の2種とは異なり, 捕復数の変化とI_δ-指数の値の変化に対応がないこと, などが明らかになった。
- 日本森林学会の論文
- 1972-01-25
著者
-
小林 一三
農林省林業試験場
-
山根 明臣
農林省林業試験場
-
遠田 暢男
農林省林業試験場
-
小林 一三
林試関西
-
山根 明臣
日本大学生物資源科学部
-
古田 公人
東京大学農学部
-
古田 公人
林業試験場北海道支場保護部
-
古田 公人
(現)林業試験場北海道支場保護部
-
山根 明臣
林業試験場:(現)東京大学農学部
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