エゾマツオオアブラの寄生によるアカエゾマツの生長低下
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概要
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エゾマツオオアブラはアカエゾマツ造林地で多発する害虫である。植栽後1〜2年目, あるいは3〜4年目の造林地におけるエゾマツオオアブラの密度変化, アカエゾマツの上長生長量などを調査し, 殺虫剤散布によって密度を低下させた場合と比較することにより, 寄生の影響を解析した。それによれば, エゾマツオオアブラの高密度の寄生は上長生長を低下させ, 低下の割合は寄生の程度が高いほど大きく, 最も強度の寄生は60〜70%も上長生長を減退させた。しかし, その後はエゾマツオオアブラの密度が低下したため, 大幅な上長生長の減退はほぼ1年間だけであった。高密度の寄生は, 造林地の平均生長量のうえからは, ほぼ1年の生長の遅れをひき起こしたと結論される。
- 日本森林学会の論文
- 1983-05-25
著者
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