線形マトロイド・グラフアレンジメント・半順序での数え上げ問題に対する組合せ的・幾何的アプローチ
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概要
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グラフに関する典型的な#P困難な問題に対して, 関根, 今井, 谷[12,13]は, 中規模のサイズの問題をBDDを用いて解く新しいアプローチを与えている. 本論文では, それを他の代表的離散構造である線形マトロイド, グラフに対するアレンジメント, 半順序に関する数え上げ問題に拡張する. まず, 2値・3値マトロイドについては, 与えられた台集合の対応のもとで同型判定が多項式時間でできることを示して, その基底を表現するBDDが出力サイズに比例する時間で構成できることを示す. このBDDを用いて, 線形マトロイドのTutte多項式, 線形符号の重み生成多項式を計算することができる. 次に, 実数ベクトル空間の線形マトロイドについて, 対応する幾何構造であるアレンジメントを構成するアルゴリズムを用いて, そのTutte多項式が効率よく計算できることを示す. また, それをグラフアレンジメントの問題に特化させた場合に対応するグラフの無閉路向き付け問題や半順序のイデアル問題についてもアルゴリズムを与える.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-15
著者
-
岩田 覚
京都大学数理解析研究所
-
吉田 研秀
東京大学理学部
-
今井 浩
東京大学理学部情報科学科
-
関根 京子
東京大学理学系研究科情報科学専攻
-
吉田 研秀
東京大学理学系研究科情報科学専攻
-
今井 浩
東京大学理学系研究科情報科学専攻 Erato今井量子計算機構プロジェクト 科学技術振興事業団
-
関根 京子
東京大学理学系研究科
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