曲面パッチに基づく画像記述を利用した三次元曲面物体の認識
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概要
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入力画像から特定の物体を探し出したり,その物体の位置・姿勢を求めたりすることは部品の自助操作などに欠くことのできない技術であり,物体認識の主要な目的の一つである.本論文は,この物体認識の対象物を,平面,球面,円柱面,円錐面といった基本曲面で形成されるものに限定し,対象物の姿勢変化や隠蔽問題にも対処できるモデルに基づくビジョンシステムについて論じている.これらの基本曲面で構成された対象物についての画像記述とモデノレに関し,物体の認識過程は,対象物候補の選出,対象物候補の確認対象物位置・姿勢の計算という三つの処理を含んでいる.その中で,対象物候補の選出は木の探索過程になり,複雑な画像記述の場合には探索時間が長く,これの短縮が最大の課題となる.この問題を解決するために,本手法は次のような探索戦略を採用している.まず,探索範囲をできるだけ限定するために,ただ単に曲面パッチの特徴を照合するだけではなく,曲面の接続関係をも考慮する.次に,対象物を構成する曲面の見えやすさを定量化し,その値に基づいてモデルと照合すべき曲面の選択順序を決め,認識過程の高速化を図る.普通,この見えやすさに影響を与える要因を正確に規定することは困難なので,本論文では,ファジィ合理論を利用した可視確信度という概念を導入し,この見えやすさを定量化する方法を提案する.このような考え方に基づく具体的な認識アルゴリズムが示され,実験結果が報告される.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-04-15
著者
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