曲面の微分特徴量の抽出と法ベクトル図の分割
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概要
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三次元曲面物体を認識するために,あらかじめ対象物に関する幾何学的な性質などに応じて入力画像を分割して記述することが必要となる.従来開発された画像の分割法の多くは二次元濃淡画像だけを利用しており,それを複雑な物体の認識に応用することは困難である.これに対して,本研究では,曲面の一次微分特徴量である法ベクトル図に基づいてシーンのエッジ画像を抽出し,曲面体を含む画像を分割する方法を試みた.法ベクトルにおける傾きの変化は曲面の連続性を直接に表すものなので,これを利用すると,画像のジャンプ型エッジ点と屋枝型エッジ点を検出することが可能となる.本論文では,まず,面案傾きの変化を表す法ベクトル角度差という特徴量(微分特徴量)を定義し,この特徴量とエッジの型と関連する曲面の方向微分値や曲率などとの関係を明らかにするなお,画像の微分特徴量を計算するとき,入力データに含まれる雑音は結果の精度に大きく影響を及ぼすので,この雑音の影響を抑えることを目的とする測光学ステレオ法の改善案と可変サイズ微分オペレータについても検討を行う.最後に,画像の微分特徴量を用いて抽出されたエッジ画像に適用される領域拡大分割法とそれに基づく曲而分割について説明し,実測デーによる実験でこれらの手法の有効性を確認する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-08-15
著者
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