構造予測を用いた日本語文の意味解析法
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概要
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自然言語の高度な処理をねらうためには,文構成素の種々の構文・意味情報を抽出し,文全体の意味としてまとめあげる処理が必要である.このような問題に対し,本論文では,日本語文の意味解析法として「拡張格解析法」という方法を提案する.拡張格解析法は,文の構文構造を概略的に表す「構造パターン」と呼ぶ情報を利用して意味解析の範囲をトップダウンに予測しながら,種々のレベルの意味構造を定義する「意味構造制約フレーム」により意味構造をボトムアップにまとめ上げていく.意味構造は「拡張格構造モデル」と呼ぶ言語モデルに基づく.拡張格構造モデルは、格構造に接続,法(いわゆるテンス・アスペクト・モタリティ),埋込み,名詞句などの構造を加えて,文の意味構造を再帰的にとらえる構文・意味モデルである.意味情報や知識が不足しているときには,一般に,意味構造は一意に決定できないが,これを解決するために,ヒューリスティックスを活用すること,解析により得られる複数個の候補に点数を与えて順序付けすることなどの方法を用いる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-02-15
著者
-
島津 明
北陸先端科学技術大学院大
-
島津 明
武通研
-
内藤 昭三
NTT基礎研究所
-
島津 明
NTT基礎研究所
-
野村 浩郷
武通研
-
野村 浩郷
NTT基礎研究所
-
島津 明
Ntt基礎研究所:(現)北陸先端科学技術大学院大学
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