時間制限下における漸次的発話生成
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
自然言語対話では,人は話し始める前にいくらでも時間をかけて考えよいわけではない.また,対話相手の知識と推論能力の限界を考慮せず,いくら流暢に話したところで,対話相手に正確に情報を伝えることはできない.こういった状況の下では,話者は発話内容を決定しながら同時に発話を行い,比較的小さな単位の言語表現を言い淀み,言い直しを挟みながら順に発話する傾向がある.この発話のあり方を漸次的発話生成と呼ぶ.漸次的に生成される発話は,聴者にとって分かり易く,人と対話を行う計算機システムも同様の発話能力をもつことが望ましい.以上の観点から,我々は,発話の間の沈黙を制限時間内に保ちながら漸次的に発話を生成するモデルを提案している.本稿では,モデルの概要を説明した後,モデルの有効性の検証のための発話シミュレーション実験について報告し,モデルの有効性について考察する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
関連論文
- 構文解析の観点からの対話文に特有な現象の分類
- DiaLeague : 自然言語処理システムの総合評価
- 音声対話によるテキスト内容の伝達方法
- TV番組の録画予約を受け付ける実時間音声対話システム
- 多重文脈を用いた逐次的な発話理解
- 細かな発話単位の処理に基づく対話システム
- 話しことば対話によるテキスト内容の伝達
- 話しことば対話によるテキスト内容の伝達
- 複数の対話ドメインにおける協調的対話原則の分析
- 対話処理のためのコーパス作成
- 自然言語処理
- 構造予測を用いた日本語文の意味解析法
- 日本語発話からの照応情報の抽出
- 対話システムの評価における一般的推論能力の要請
- 対話理解機構の研究「対話はどのように理解され,進められているか」
- 状態依存プラン解析
- 複数の形態の入力に対応した選言的素性構造による辞書記述法
- 言い直しを含む発話の解析(並列処理)
- 言い直しを含む発話の解析
- 選言情報を含む単一化文法記述から論理的制約に基づく内部表現への変換法
- 対話状況依存型プラン解析
- 対話状況依存型プラン解析 : 前提条件と効果を取り扱うプラン解析アルゴリズム
- 対話における時間依存プラン認識に向けて
- 分散協調処理による自然言語解析 ( 自然言語処理の実動システム)
- 対話文の文法構築に向けた分析
- 論理的制約の射影演算を用いた単一化に基づく構文解析
- より自然な対話の発話のプラン認識に向けて
- 統語・意味・語用の分散協調処理による対話文理解モデル
- プランに基づく発話の理解
- 対話文特有の語句を含む文の解析
- 解析のロバスト化の分散処理による実現
- 言語理解・生成のための展開アーキテクチャ
- 話し言葉における冗長表現の解釈
- 話し言葉における冗長表現の解釈
- 対話における統御の概念
- 対話における統御の概念
- 談話標識語の形式と機能について
- 対話における発話交代の分析
- 談話標識語の音韻的研究(II)
- 談話標識語の音韻的研究(II)
- 談話標識語の音韻的研究
- 談話標識語の音韻的研究
- 対話の分析 : 間投詞的応答に着目して
- 対話の分析 : 間投詞的応答に着目して
- 対話ダータの表記法
- 話し言葉対話コーパスにおける協調的対話原則の分析
- 協調的な話し言葉生成
- 特集「音声言語情報処理の現状と研究課題」の編集にあたって
- 実時間対話における漸次的発話のプランニングモデル
- 時間制限下における漸次的発話生成
- 対話における音声的な強調現象の分析
- 時間制限下における漸次的発話生成
- Mental OS
- 適切な解を順に求める解析法
- 対話処理システムにおける内的コミュニケーション
- タスク指向型対話における漸次的発話生成モデル
- 開放, 利用, 蓄積
- 音声対話システムの言語・対話処理(音声言語インタフェースの実用化と音声言語対話への展開)
- 談話構造を利用した漸次的発話生成
- 参照の相互作用に基づく時の参照の解釈