協調的な話し言葉生成
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概要
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本稿では, 対話参加者が非同期に発話を行う話し言葉対話において対話相手と協調して発話を生成するシステムの構成法を示す. このシステムは, 対話の中で交わされる情報を対話参加者が相互に理解しているという状態を維持するために, 発話最中に起きる対話相手からの間投的応答や割り込みに対処しながら発話を生成するという協調的なプロセスに従事する. タスク指向型対話おいて, システムは与えられた問題を解きながら, 問題の解を提案するための発話を漸次的に生成する. 発話は話し言葉特有の談話構造と協調的対話の原則に基づいて生成される. この漸次的発話生成戦略により, 発話途中に生じる対話相手の間投的な応答, 割り込みに応じて臨機応変に発話の中断, 相互理解の維持のための発話, 中断されていた発話の再開を行うことができる. 談話の適切性と発話の中断と再開の適切なタイミングを保証するために協調的対話の原則を用いる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-10-11
著者
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