双方向性理論に基づく対話モデル
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概要
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言語の生成、理解の問題は、(自由度が高すぎる、すなわち解が一意に決まらないという意味で)不良設定であるといえる。この自由度の高さ、すなわち、言語の冗長性をいかして、人間は相手の応答に応じた柔軟な対話を実現している。本稿では、生成と理解に共通の原理を用いることにより、この不良設定性を解決するモデルを提案する。これは、運動制御の理論における双方向性理論に基づくものであり、順モデルと逆モデルという二つの情報の流れを利用することにより、結果として不良設定性を解決しながら、対話の柔軟性をもたらす。具体例として、音声対話に特有の現象である省略、倒置、言い直しを分析する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-12-04
著者
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島津 明
北陸先端科学技術大学院大
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島津 明
北陸先端科学技術大学院大学情報科学科
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島津 明
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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大石 亨
北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
-
大石 亨
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報処理学専攻
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