局所的で異質な意思決定の集合現象(<特集>システムLSIの設計技術と設計自動化)

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概要

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自己組織化や集合動作に関する研究では,ランダムで無秩序な状態から,ある特定の秩序が形成されるプロセスなどに関心が寄せられている.従来は,主に均質な要素の集合体を対象とし,また,ボトムアップのアプローチによってそのプロセスについて解明しようとする研究が多かった.本論文では,異質で自律した主体を対象とする.また,ボトムアップとトップダウンの両方のアプローチを融合し,そして,安定した秩序が自己組織化されるメカニズムを扱う.個々の主体の合理的な行為(ミクロ行為)とその集合体としての挙動(マクロ行為)との間には,双方的な関係(ミクロ・マクロ・ループ)が存在する.ここでは,ミクロとマクロの側面から自己組織化される集合行為について考える.異質な主体で構成される集合体の動作を扱ううえでは,異質な主体の配置関係も重要になる.本論文では,異質な主体の社会的配置と創発される秩序との関係についても明らかにする.
一般社団法人情報処理学会の論文
2002-05-15

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