オブジェクト整列化の動的特化による効率的なRMIの実現
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概要
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本稿では, 遠隔メソッド起動(RMI)におけるオブジェクト整列化の最適化手法を提案する.オブジェクト整列化は, 異機種のプラットフォーム間での通信を可能にする技術であり, その高速化はRMIの性能向上に大きく貢献する.本稿では, 送信側の整列化ルーチンを受信側の計算機環境にあわせて動的に特化する手法を提案する.動的に特化された整列化ルーチンは, 受信側で直接利用できるメモリ表現にオブジェクトを変換する.そのため, 受信側でのオブジェクトの再構成が不要になり, 整列化のコストを削減できる.この手法を実装したプロトタイプによる実験では, 整列化ルーチンの動的特化は0.6msecで実現でき, SunのXDRライブラリを用いた従来の整列化ルーチンより1.9倍から3.0倍程度の性能向上を得ることができた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-10-15
著者
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