レイヤ7プロトコルの状態を考慮した仮想マシンの移送(OS-6:分散システム,2008年並列/分散/協調処理に関する『佐賀』サマー・ワークショップ(SWoPP佐賀2008))
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概要
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仮想化された環境において,仮想マシンはメモリイメージとCPUの内容をコピーすることで他の物理マシンに移送することができる.仮想マシンの移送は,物理マシンのメンテナンスの時にサーバ機能を他の物理マシンに退避させる際などに有効である.しかし,移送中は仮想マシンを停止させる必要があるため,移送にかかる時間だけサービスの中断時間が生じる.本研究では仮想マシンとクライアントの間でやりとりされるレイヤ7プロトコルメッセージに注目し,クライアントに感知され難いタイミングで仮想マシンを移送することを提案する.サービスの中断をクライアントに感知され難い状態として,コネクションは確立しているがメッセージのやりとりをしていない状態や,長時間のデータ転送をしているためにサービスの中断時間を相対的に無視できる状態が挙げられる.これらの状態を,サーバ・クライアント間でやりとりされるレイヤ7プロトコルメッセージを解析して見つけだし,仮想マシンの移送を行う.提案手法をXen 3.1.0上に実装し,Webサーバを動作させた仮想マシンを提案手法と従来手法で移送し,Webサーバの応答時間を測定して比較する実験を行った.実験の結果,既存の手法ではクライアントにサービスの中断を感知されることがあったが,提案手法では全ての応答がクライアントに許容される時間内に行われ,サービスの中断を感知されることはなかった.
- 2008-07-30
著者
-
山田 浩史
慶應義塾大学理工学部
-
山田 浩史
慶應義塾大学理工学部情報工学科
-
河野 健二
慶應義塾大学
-
浅原 理人
慶應義塾大学
-
山田 浩史
慶應義塾大学
-
花岡 美幸
慶應義塾大学理工学部情報工学科
-
花岡 美幸
慶應義塾大学
-
石川 豊
慶應義塾大学理工学部情報工学科
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