MashCache: Flash Crowds耐性を持つマッシュアップサービス実現手法
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概要
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ウェブサービスにおける応答遅延や異常停止の一因として Flash Crowds と呼ばれる突発的なアクセス集中が知られている.Flash Crowds は発生時期や規模の予測が困難なため,正確な予測を前提としない対策を要する.また,近年のウェブサービスには提供者の異なるサービスを複数組み合わせたマッシュアップが増加しているが,各サービスにおいて十分な Flash Crowds 対策を講じることは運用ポリシー等の違いから困難である.本論文では,クライアント資源を利用することで Flash Crowds への耐性を持ち,コンテンツの提供元が多岐に渡る場合にも対応可能なコンテンツ配信手法として MashCache を提案する.MashCache はクライアント間で形成する Peer-to-Peer (P2P) ネットワーク上でキャッシュを管理・共有することでサーバへのアクセスを減少させる.この設計は Flash Crowds の詳細な分析に基づいている.実インターネットで計測されたネットワーク遅延と最大で 2,500 台の仮想クライアントを用いた実験では,サーバへのリクエスト数を約 98% 減少させることを確認した.
- 2011-01-17
著者
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