連想メモリを利用したハードウェア向き単一化アルゴリズム
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概要
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単一化(unification)は,Prologを始めとする論理型言語の基本操作として用いられており,その処理速度がPrologプログラムの実行時間に及ぼす影響は大きい.しかし,ソフトウェアや専用マシンのProlog処理系で基本としているRobinsonの単一化アルゴリズムは,複雑な問題に対して非常に効率が悪くなることが知られている.本論文では,ハードウェア向きの単一化アルゴリズムを提案する.本アルゴリズムは,単一化がUNION-FIND問題に帰着できることに着目し,機能メモリの利用とパイプライン処理によって,高速に単一化を行う.特に,ここでは機能メモリとして,連想メモリ(Content Addressable Memory:CAM)を用いる方法を示す.CAMの,並列検索と並列書き込みの機能をうまく利用し,UNION-FIND問題を高速に処理する.本アルゴリズムに基づくハードウェアは,ソフトウェアによる単一化と比較して100倍以上の速度が得られ,特に,複雑な単一化に対して有効であることが,ソフトウェアシミュレーションによって確認できた.CAMは集積度も高く,本方法はVLSIに適したアルゴリズムと考えられる.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1987-09-15
著者
-
矢島 脩三
京都大学工学部情報工学教室
-
大久保 雅且
京都大学工学部情報工学教室
-
安浦 寛人
京都大学工学部情報工学教室
-
高木 直史
京都大学工学部情報工学教室
-
矢島 脩三
京都大学工学研究科情報工学専攻
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