処理モジュールの構造的知識を利用した画像処理プログラム自動生成システム
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概要
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ディジタル画像処理技術はここ数年急速に普及の段階へと進展しつつあるが, 通常のプログラミング環境における画像処理タスクの実行は, 経験の浅いユーザにとってはかなり面倒なものである. これは, 画像処理特有の概念と基礎的な処理手法の用法についての知識が十分に体系化されてないためである. 本論文では, 画像処理プログラムの生成を自動的に行うシステムを紹介する. このシステムでは, ユーザによって与えられた処理モジュールの系列の整合性がまず検証される. そして, 不足しているデータや未定義パラメータがシステムによって自動的に調べられ, それらをマンマシン対話で設定するだけで, 実行可能な画像処理プログラムが自動的に生成される. これらの機能を実現するために, 画像処理モジュールのデータ構造に関する知識ベースがシステムに組込まれている. 処理モジュールとしてSPIDERサブルーチンを使い, Ratforで書かれた画像処理プログラムを自動的に生成するシステムを試作し, 画像処理プログラム開発用ツールとしての有用性を確かめた. 本論文では, まず本システムの機能について概説し, その実現のために必要なデータ型の概念を導入する. 次に各処理モジュールに関する知識ベース(構造辞書)について述べ, 最後にシステムの動作を例を用いて説明する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1985-07-15
著者
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