トランザクション処理プログラムへの1構造的アプローチ
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概要
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端末がインテリジェント化するにつれて, 各種の端末群を集中的に制御, 管理するTCE (Terminal Control Equipment)のソフトウェアは一層大規模化, 複雑化してきた. 本論文では, 専用端末固有の業務処理を行うOP(Operation Program)の生産性向上方法を論じる. 最初に, OPの制御モデルを作成しOPの制御と処理を明確にする. 次に, (1)制御と処理の分離, (2)システム規模に対する拡張性, (3)モジュール化の促進, (4)システム固有な制御情報の識別の4つの標準制御構造の基本条件の視点からOPを構造化する. 最後に, これらの条件を満たすトランザクション処理プログラムヘの1構造的アプローチ, SATC(Structured Analysis for Transaction Control)を提案する. SATCは1種のより実用的で強力な決定表プログラムであり, 3階層の標準制御構造とこれに裏付けられた機能設計の基本手順を与える. SATCは, トランザクション処理プログラムの機能設計と基本設計を単純化, 形式化するので, このプログラムの標準設計手段であると考えられる. 最も代表的な専用端末である銀行の窓口装置にSATCを適用した結果, SATCはプロトタイプシステム開発時と比較して, トランザクション処理プログラムの全体開発工数を少なくとも約15%削減可能であることが判明した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1980-05-15
著者
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新舎 隆夫
(株)日立製作所
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金山 賢一郎
(株)日立製作所旭工場
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春名 宏一
(株)日立製作所システム開発研究所
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塩田 博行
(株)日立製作所システム開発研究所
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新舎 隆夫
(株)日立製作所システム開発研究所
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