構造モデルによるシステムプログラム外部仕様のレビュ手法
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概要
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プログラムの外部仕様の正しさは, そのプログラムを使用するユーザの目的を, 矛盾なく十分達成し得るという視点から保証されねばならない. これに対し, 現在, システムプログラム外部仕様の正しさの保証は, 仕様書そのものを徹底的にレビュするという属人的かつ管理に依存した方法で行われている. 仕様書そのものによるレビュでは, ユーザの目的とこれを達成する機能との関係, 機能と入出力の関係等からなる設計項目相互の関連はExplicitにはでておらず, 関連の有無の検討, 分析はレビュアに大部分を依存しており, レビュアの能力により, その精度が左右される. 本論文では, 構造モデルを基本にした, レビュ手法を提案する. まず, ユーザの目的を含めて, 仕様をレビュするという観点から, システムプログラムの各種設計項目を明らかにし, 項目間の関連を構造的に記述する基本モデルを提案する. このモデルを基本に, 項目間関連の不整合な点のチェック, 項目意味にまで立入った上でのユーザ目的から見た仕様の妥当性チェックをそれぞれ目的に, 項目間関連をレビュアにビジュアルに認識させる2種類の図式表現を提案する. また, これらの表現を用いたレビュの具体手順を示す. 従来手法でレビュを終えている仕様書数件について, 提案手法を適用し, 従来手法では摘出されなかった新たな不良がかなり摘出されることを確認している.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1982-03-15
著者
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