バッファ監視とクライアントの優先度に基づく動画像情報多重アクセス制御方式 (<特集>マルチメディア通信と分散処理)
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概要
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ビデオ・オン・デマンド等の動画提供サービスのためのサーバには多数のクライアントからの同時アクセスを可能にする機構が必要である. それには動画データを格納するディスク装置の高性能化に加えて, ディスク装置上のデータ・ストリームへの同時アクセスを制御する多重アクセス・スケジューリングが重要である. 本論文では高いデータ転送効率とクライアントへの短い応答時間を同時に実現する多重アクセス・スケジューリング方式について述べる. 本方式は, 連続転送しているデータ・ストリームのセグメントの転送のように応答時間が重要でない要求をSCANに基づいてスケジューリングすることでアクセス・オーバーヘッドを減少させる. 逆に, 新しいデータ・ストリーム転送開始のようにクライアントへの短い応答時間を必要とする要求には優先権を与えて, この要求のサービス順序を繰り上げることで応答時間を短縮する. また, クライアントへの動画データの連続的な供給を中断せずに多重アクセスできる条件はクライアントとディスクの間に置かれたバッファに存在するデータ量に依存するが, 本論文の方式ではバッファのデータ量を最適化するようにデータ転送量を決定することで多重アクセス性能を向上する.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1996-05-15
著者
-
藤井 寛
Ntt情報通信処理研究所基本アーキテクチャ研究部
-
櫻井 紀彦
NTTサイバースペース研究所
-
石川 篤
NTT情報通信研究所
-
櫻井 紀彦
NTT情報通信研究所
-
櫻井 紀彦
Ntt情報流通プラットフォーム研究所
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