分散コンテンツ管理基盤におけるコンテンツ配置の検討
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概要
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分散コンテンツ管理基盤(DCC)の機能の中で, メディアサーバ(M-S)の効率的な運用のための1つの課題として, コンテンツ配置の最適化を目指す検討を行った。分散サーバ環境でM-Sの性能を十分に引き出すには, アクセス負荷の分散が必要である。コンテンツ操作を伴う負荷分散の方法として, 人気度の高いコンテンツの複製作成(レプリカ)や, 負荷の偏りをなくすためのコンテンツ配置の変更(再配置)がある。本稿では, サービス状態の遷移に応じてコンテンツ配置を動的に更新する方法を提案する。当初のコンテンツ配置に関する研究では, ユーザの要求分布に基づいて通信コストや蓄積コストを評価し, コスト最小となるコンテンツ配置を求めるものが多かったが, 最近はM-Sサービスの品質維持に重点を置き, これを配置決定の目的関数に用いるものが現われてきた。 これらのモデルでは, コンテンツのレプリカと再配置を実行するタイミングとして, 初期設計時や保守の時間帯を前提にしているため, サービス提供中に設計値を超えるアクセスが集中した場合は考慮されていない。このような過負荷時に, 呼損を防止しサービス品質を維持する方法として, 予測型コンテンツ配置方式を提案する。本方式では, アクセス負荷の評価を統計情報から得られる予測値で補正し, 負荷が限界に達する前にレプリカや再配置を実行することでサービス品質の維持を計る。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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