映像情報サーバMAMIにおける連続データ転送方式の検討
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概要
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同一デバイスに格納した動画像情報に対し,複数端末からの多重アクセスを可能とする映像情報サーバでの,定常的な実効転送速度を向上させる方式を検討する.動画像情報のサーバでは,映像を途切れることなく再生しつつ,複数クライアントの要求をリアルタイムに処理している.これは,動画像情報はシーケンシャルにアクセスされるのが普通だが,ランダムアクセス性能も保持する必要があることを意味する.我々は,動画の長大データ格納と転送性能向上のために,ディスクアレイを用いて記憶システムを構成した.当面の課題として,映像情報サーバのディスクアレイ記憶システムを,より適切な構成にすることが挙げられる.本報告では,複数ディスクで連続データ転送を行う方式を提案した.デイスクアレイの中でも映像情報の格納に適当だと言われているRAID3を念頭に置き,その中の個々のディスクに着目した場合に,十分な利用が行われていないI/Oバスの使用率向上を目指す.シーク・回転待ちで生じるデータ転送の空き時間の削減が狙いだ.前もってシーク(Pre-Seek)し,連続して(Successive)データ転送するということから,PreSS転送方式(Pre-Seek &Successive Data Transfer)と呼ぶことにする.複数ディスクによる実効転送速度向上法の中で,PreSS転送が効果をあげる単位データ長について考察する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
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高倉 健
Nttサイバーソリューション研究所
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高倉 健
Ntt情報通信研究所
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櫻井 紀彦
NTT情報通信研究所
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櫻井 紀彦
Ntt情報流通プラットフォーム研究所
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櫻井 紀彦
Nttサイバーソリューション研究所
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