ISOで開発したトランスポートプロトコルの適合性試験スイートの質の評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
IS0で開発された0SI適合性試験の品質の評価を, トランスポート層の試験スイートを対象に考察する. ここで考察する適合性試験とは, 本質的には適合性を保証できる品質の程度と試験にかかる費用とのバランスの選択問題であると考えてテストカバレジと試験項目数との関係を検討する. ここで品質とは,各パスの長さ別のカバレジ, 試験項目のフォールト発見能力,必要度などである. まずトランスポ-トプロトコルについて, 長さLのパスの個数をP_Lとして数列{P_L}で状態遷移図を表現し, これで状態遷移図の複雑さを表す. また試験項目についても同様にパスで表現し, 状態遷移図のパスのうちどれだけをカバーしたかによってフォールト発見能力とする. また, 長さLの試験項目n_Lとそれにカバーされたパスp_Lの間に, n_L=E×p_Lという比例関係があると仮定し, トランスポートの各クラスについて比例定数Eや各P_LのカバレジC_Lを求める. これにより試験項目数nの近似式を作成し妥当な結果を得た. さらに充足率という評価指標を定義してトランスポートのクラス別評価点を求めた. また比例定数Eはパスのバリエーションの程度を表し, 試験のていねいさを示すと考え, 具体的にその内容を考察した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-15
著者
関連論文
- フローグラフや状態遷移図の特性のパス数による分析
- 残存フォールト数の推定が可能なソフトウエア試験法について(3) : パスカバレジに基づいたソフトウエア信頼性モデル
- フローグラフや状態遷移図の特牲のパス数による分析
- フローグラフや状態遷移図の特牲のパス数による分析
- 残存エラー数の推定が可能なソフトウェア試験法について(2) : パス分解法と構造化プログラミングとの関係
- 残存エラー数の推定が可能なソフトウェア試験法について
- OSI適合性試験スイートの評価法 : - マルチトランジション試験 -
- OSI適合性試験スイートの必要度による評価とその応用
- ISOで開発したトランスポートプロトコルの適合性試験スイートの質の評価
- トランスポート適合性試験スイートの複雑度による評価
- 有限状態マシン(FSM)で表されるシステムの試験スイートの必要度充足率について
- 有限状態マシン(FSM)で表されるシステムの複雑度の評価について
- OSI適合性試験項目の複雑度による評価
- 残存エラー数の推定が可能なプログラムの試験法(4) : エラー数推定のための前提条件
- 残存エラー数の推定が可能なプログラムの試験法(4) : エラー数推定のための前提条件