統合演奏視覚化システム
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
計算機による音楽的に表情豊かな演奏を自動生成するための支援環境として, 演奏視覚化統合システムを設計, 開発した. これは, 演奏データ生成を目的とした音楽エディタと見なすこともできる. 演奏の解析と生成, および視覚化においては, 演奏表情に影響を与える楽曲構造を基本に考えた. 演奏の生成に関する音楽エディタとしては, シーケンス・ソフトが広く普及しているが, そこでは楽曲の解釈や音楽的な表情をつけるための道具は不足している. また, 楽曲の構造を考慮した演奏データ生成方式は多く存在するが, 解釈から生成に至るまでを演奏データの視覚化によりサポートした環境はない. このシステムを用いて演奏解析を行うと, 楽曲構造を採り入れたことにより, 解析に一貫性と客観性を与えること, また視覚化したことにより, 解析判断に確信を与え, 演奏表情の定量化を可能にするという利点をあげることができる. 演奏の生成においては, 対話的に演奏の編集をする際に楽曲構造に基づいた音楽性を与えるためのツールや, 演奏の変更において音楽性を保持する機能により, 演奏データを扱うユーザの負担の軽減を試みた. システムの評価は, 音楽的な演奏生成に役立つかという点を中心に行い, 音楽エディタに特化した機能については評価を得たが, ユーザビリテイにおいて, いくつかの改善点を指摘された.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1997-11-15
著者
-
松浦 陽平
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
五十嵐 滋
筑波大学電子・情報工学系
-
平賀 瑠美
筑波大学工学研究科
-
五十嵐 滋
常磐大学
-
平賀 瑠美
文教大学 情報学部
-
松浦 陽平
三菱電機株式会社
関連論文
- D-4-12 広域IP網を用いたデータベースレプリケーション性能評価(D-4. データ工学,一般セッション)
- 楽曲構造に基く演奏の視覚化と分析
- プログラムにおける実時間問題のν-転換による解析と動作条件
- 統合演奏視覚化システム
- オブジェクト指向による音楽視覚化システム
- 楽曲構造に基づく演奏表情分析と自動演奏への応用
- 楽曲構造や演奏表情の表現と自動協調システム
- 聴覚障害学生のためのコンピュータミュージック授業の試み
- D-6-1 VMware性能評価(D-6.コンピュータシステムA(アーキテクチャ),一般講演)
- 1Z-4 MSCSを用いた構成制御機能の開発
- 4F-7 ウェブアクセス高可用化方式
- 5C-6 ヒューマンファクターを包含する記号論理体系に基づく実時間知的システムの分析(複雑系,一般セッション,人工知能と認知科学)
- 知性と感性の情報学的討究(6)ヒューマンファクターを包含する記号論理体系に基づく信楽列車事故の分析
- 知性と感性の情報学的討究V : 時制に依存する命題の事例化規則とサウンドネス(佐藤照子先生追悼号)
- 知性と感性の情報学的討究III : @-calculusに基づく協調システムの検証例-アンサンブル・プログラム
- 知性と感性の情報学的討究II : 時制数論体系@-calculusの基礎分析
- 知性と感性の情報学的討究(1)コンピュータによる知的発想--原理と応用
- 音楽の構造的機能とそれに基づく演奏創造
- 芸術的演奏生成を目的とする協調演奏システム
- アゴーギクルールのパラメータ値の自動決定システムの構築
- 演奏生成の論理的表現 : ルールを用いた演奏生成と協調演奏
- ソフトウェア指向形式解析体系による実時間知的プログラムの検証
- エンヴェロープ理論による実時間知的プログラムの検証
- 有理時間を含むプログラムの仕様表現および動作解析
- 時間の論理の束モデルを用いた並行プログラム系の検証
- 時間の論理の語モデルに対する同値性判定手続きの実現
- ランデブーを含むvirtual textによる自動伴奏システムの表現とその検証
- 軌跡準同型によるプログラムの仕様の保存性
- ν-定義可能行為によるプログラムの検証
- 打楽器演奏の解析とその人間-計算機重奏システムへの応用
- 演奏ルールを用いる音楽表情の構造的展開
- 音楽構造に基くピアノ演奏の芸術的な表情付けの試み
- 音楽構造分析を用いたピアノ演奏の表情付け
- PSYCHEから : フレーズ表情の多角形、音楽構造に基づく表情付け、自動連弾システム
- 視覚化による演奏理解についての考察
- 楽曲構造に基く演奏の視覚化と分析
- 楽曲分析システムDAPHNE : 実際の楽譜上での自動分析
- 楽曲構造に基く演奏表情の視覚化と応用
- 音楽知識共有のための楽曲分析支援システム
- 3G-7 楽曲分析システムDAPHNEのユーザインタフェース
- 計算機によるアゴーギクの解析と自動演奏への応用
- 計算機によるピアノ伴奏
- フレーズの表情付けの図形的表現 : ピアノ演奏の場合
- ブリッジプレイの終盤における必勝戦術の論理的考察
- DAPHNE:フレージングと表情付けのための叙述的音楽分析システム
- オブジェクト指向による音楽情報処理システムの設計
- ピアノ演奏におけるフレーズの表情付けの図形的表現
- 楽曲分析のための計算機支援システムDAPHNE
- 人間の部分的演奏と協調する自動演奏システム
- B-14-9 仮想計算機を用いた本番/試験/訓練システム集約方式(B-14.情報通信マネジメント,一般セッション)