聴覚障害学生のためのコンピュータミュージック授業の試み
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概要
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筑波技術短大の聴覚障害学生を対象に試行したコンピュータミュージック授業の概要を報告する.80分、10回の授業で、パソコン上のMIDIシーケンサーとビジュアル化ソフトおよび体につけたセンサの動きを基に演奏するMIDI楽器、ヤマハ「ミブリ」を主なツールに使い、各人が作品を仕上げる課程を中心に、お互いに評価し合いながら進め、最終回に発表を行った.リズムや音響楽器よりも、メロディーや身近な音(効果音)への関心が高く、補助情報・感覚としては、音符やアニメ以外に、手話、文字などの日常的な視覚表現や、体の動きとの併用が好まれた.全員(女子4名、男子3名)が初めての経験であったが、この授業に何らかの楽しさを見いだし、今後、作曲や編曲など時間の制約でできなかったことを含め、さらにやってみたいことを挙げている.聞こえの制約や発達段階に違いがあるものの、音楽への興味や技能と聴力の間に明確な相関は見いだせなかった.
- 1999-01-23
著者
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