Renconを外と内から眺めたら…
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概要
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演奏生成システムの評価方法の確立を目指すワークショップ"Rencon"(Performance Rendering Contest)が2002年より始まった。演奏生成システムは楽譜や人間の演奏を参考に,生成すべき楽曲の楽譜情報やその構造についての情報を人力として,表情のある演奏を生成するソフトウェアシステムである。一般に演奏は主観により判断されてきたため,演奏生成システムの評価をその出力から行うことは困難である一方,論文のみでシステムを評価することは技術面での優秀さしか知ることができない.また,演奏生成システムの研究には情報科学のみならず,音楽学,心理学,認知科学といった幅広い分野の研究者の共同作業が必要となる。そこで,Renconは,演奏生成システムの評価の確立とともに,多くの関連分野の研究者が意見を交換し合う場としての意味も持ち得る。本稿では.2002年のRenconに主催者,発表者,参加者として関わった3名がそれぞれの立場および異なる研究背景から2002年のRenconから得た教訓,感想,提案について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-05-16
著者
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大島 千佳
株式会社国際電気通信基礎技術研究所 メディア情報科学研究所
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大島 千佳
北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科
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平賀 瑠美
文教大学
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大島 千佳
北陸先端科学技術大学院大学
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西本 一志
さきがけ研究21
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