ピアノ連弾における演奏プラン形成のための対話について(2)
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概要
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合同練習のような複数の奏者で演奏を構築していく過程では,お互いの「演奏プラン」を伝え合うための手段として楽器を奏でること(本稿では「楽器奏」と呼ぶ.)がある.本稿では,対話における楽器奏の機能について調べるための予備的な研究として,6対話分めピアノ連弾の練習を収録した.Clark-Schaeferの「基盤化」の理論を用いて分析したところ,楽器奏には,楽器奏に含まれる情報を個人的に操作して調整を図るための「認知的機能」と,パートナーに情報を伝えるための「コミュニケーション機能」の両機能があることが示された.さらに,この2つの機能が1つの楽器奏の中で共存するケースがあった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-11-07
著者
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大島 千佳
北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科
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大島 千佳
北陸先端科学技術大学院大学
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下嶋 篤
北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科
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下嶋 篤
北陸先端科学技術大学院大学
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下嶋 篤
北陸先端科学技術大学院大学:atrヌディア情報科学研究所
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