文章読解時における質問・返答ペアの観察的研究
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概要
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文章読解を支援する対話型システムの実現に有益な知見を得ることを目指して,人間同士の実対話を観察した,実験方法は,被験者ペアに質問者と説明者の役割を与え,質問者が文章読解中に生じた質問を傍らにいる説明者に行い,説明者がそれに答えるというものである,得られた対話データを分析した結果,1つの質疑応答を完了するために複数のターンを要するペア(逸脱ペア)が確認された.さらに,逸脱ペアが発生する要因を調べるため,ターン交代・挿入発話の内容・発話のつながり,という3つの観点で分析したところ,聞き手が対話を進める要因となる他者主導と,話し手が対話を進める要因となる自己主導に分けられ,自己主導にも,発話を補う補完型と,発話を付け加える追加型に分けられることがわかった,本研究の結果を用いて,人同士の実対話に近い対話システムの実現に寄与できる可能性がある.
- 2003-11-07
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