PSYCHEから : フレーズ表情の多角形、音楽構造に基づく表情付け、自動連弾システム
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概要
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我々は10年以上にわたってPSYCHEと呼ぶ音楽情報処理研究を行ってきた。PSYCHEプロジェクトの一つの大きな目標は、計算機によるアコースティック楽器での表情豊かな美しい演奏の実現である。以下に述べる研究は、この目標に向けたさまざまなアプローチである。はじめに、幾何学的な図形を用いた演奏表情表現について述べる。演奏表情を多角形や扇状図形で表現することにより、フレーズ演奏の表情付けの把握が容易になった。次に述べる音楽構造に基づく表情付けの研究では、言語発声時の音量変化から仮説をたて、それを演奏に適用して、ある程度満足のいく演奏を得ることができた。最後に、制御系に遅れが生じることが避けられないピアノプレーヤーを用いて人間と計算機との連弾を実現する、自動連弾システムについて述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-02-24
著者
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五十嵐 滋
筑波大学電子・情報工学系
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小川 大典
筑波大学工学研究科
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彌富 あかね
筑波大学工学研究科
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五十嵐 滋
常磐大学
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彌富 あかね
筑波大学電子・情報工学系
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小川 大典
筑波大学電子・情報工学系
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清野 桂子
筑波大学電子・情報工学系
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