(20)インドネシア産青枯病菌の多様性
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概要
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インドネシアでは,ナス科植物ほか多数の植物種に青枯病の存在が知られており,ジャガイモ系統(レース3)については,日本産系統との類似性が示唆されている(Horita & Tsuchiya,2000).今回,ジャワ島の中・西部地域から新たに収集した菌株を含むジャガイモおよびショウガ科植物由来の80菌株について,生理型(biovar)および病原性を比較,検討した.その結果,22菌株がbiovar 2,44菌株が同3,および14菌株が同4に類別された,クルクマ属およびショウガ属に由来する菌株はbiovar 3また4に類別されたが,同種植物でも収集時期や場所によって異なった.これらの菌株は,トマト,ナス等に対する病原力は概して弱かった.一方,海抜1,100m-1,450mの地域で収集したジャガイモ由来50菌株は,16菌株がbiovar 2に,34菌株が同3に判別されたが,高度とbiovar分布の関係は明確でなかった.前者はジャガイモに強病原力,トマトおよびナスには弱病原力でありレース3と,後者はタバコ,ナスに強病原力で,ジャガイモには弱病原力であったことから,レース1と判定された.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
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