(13)日本および外国産ジャガイモ青枯病菌(biovar 2, N2)の細菌学的および遺伝的特性の比較
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概要
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日本および外国で分離されたジャガイモ青枯病菌(biovar2またはN2)の細菌学的性質および遺伝的特性について比較解析した.細菌学的性質の調査結果から,供試した日本産株(20菌株)は全てbiovarN2に属し,分離地域(長崎,沖縄,静岡県)による差はほとんど認められなかったのに対し,外国産のbiovar2またはN2株(10カ国,21菌株)と日本産株では,トレハロース,L-アラビノース,グリコール酸,乳酸カルシウム等の糖類,有機酸の利用能およびチロシナーゼ活性において明らかに違いがみられた.rep-PCR法によるDNA解析の結果,供試した日本産株は大半の外国産biovar2またはN2株と低い相同性しか示さず,東南アジア産の一部の株のみと類似していた.以上の結果より,日本産ジャガイモ青枯病菌biovarN2株は,外国に広く分布するbiovar2またはN2株と細菌学的にも遺伝的にも異なる独自の系統であることが推察された.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
-
古屋 成人
九大院・農
-
古屋 成人
九大院農
-
土屋 健一
九大院農
-
大城 篤
沖縄農研名護
-
土屋 健一
農環研
-
大城 篤
沖縄農試
-
高江州 和子
沖縄県農業試験場
-
高江洲 和子
沖縄県農業試験場
-
堀田 光生
生物研
-
高江州 和子
沖縄農試
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