(14)沖縄県本島で分離されたジャガイモおよびニガウリ青枯病菌の遺伝系統
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概要
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沖縄県本島のジャガイモおよびニガウリ(ツルレイシ)栽培地域で分離された青枯病菌の生理型(biovar),病原性および遺伝的特性について解析し,既存の国内分離株と比較を行った.供試したジャガイモ分離株の大半および全てのニガウリ分離株はbiovar3に属し,これらは茎基部への針接種,または株元への灌注接種により,ジャガイモ,トマト,ナスおよびピーマンの幼苗に強い病原性を示した.また,ジャガイモ分離株の一部はニガウリの苗を発病させた.更にrep-PCR法による増幅DNAパターンおよび病原性関連遺伝子hrpB領域の塩基配列を比較解析した結果,供試菌株は遺伝的に相同または類似するとともに,既存の国内分離株とは異なるクラスターを形成した.以上の結果より,沖縄県本島内ではジャガイモ,ニガウリを侵す独自の系統が存在し,これらによって青枯病の発生が拡大している可能性が示唆された.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
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