「自立」の発達人間学的考察 : 西ドイツの教育風土との関連で
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概要
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教育人間学は人間を教育という視座で考える学問である。哲学的人間学は人間を哲学的視座から考察する学問である。発達人間学は人間を「発達」という視座からとらえ直そうという新しい学問分野である。「発達」という概念には古い把握のし方,狭い把握のし方,あるいは発達「観」の立場により多種多様な内実がある。ここでは発達概念を最も広義にとらえ,しかもその基調に人間形成を定着させたものとしてとらえている。だから,ここでいう発達人間学は,教育人間学に近い概念ではある。しかし,教育に切り離せない価値志向あるいは学校教育に焦点化しようとする志向の枠内におさめきれないものを発達人間学は包摂している。さらに,一般に,発達概念の中には認知,感覚,情操,社会性,身体,学力等々いろいろの領域がある。その中で一番重要視するものは何かといえば,発達人間学は発達の諸領域の中で特に人間性という領域を視座の中心におく。本稿では,西ドイツの教育風土の中で,特に,「自立」の問題がどのように形成されているのかを発達人間学の視座から考えてみたい。Wenn wir“Selbstandigkeit”aus menschlicher Sicht betrachten,dann gibt es neus Probleme Moglichkeiten.Anfangs ist auf den Mangel an ausreichenden Forschungsergebnissen der“Selbstandigkeit”mit besonderer Berucksichtigung der internationale Gebrauche hinzuweisen.Es handelt in diesem Essay sich vor allem um folgende Akzente.1.Notwendigkeiten der internationale berucksichtigung aus menschlicher Sicht 2.Betonungen und Un-betonungen der Selbstandigkeit 3.die naturlichen Verhaltnisse und Naturen der selbstandigkeit 4.Menschliche Gesellschaft und Grundlagen der Selbstandigkeit 5.Gehorsams als der Torweg zum Selbstandigkeit 6.Vom Gehorsams zur Selbstandigkeit 7.bestimmte Verantwortungen und Selbstandigkeit 8.Entscheidungen und Selbstandigkeit 9.Ubungen und Selbstandikgeit.
- 大阪教育大学の論文
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