障害児教育の視点からみた仏教
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概要
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障害児教育と宗教とのかかわりは,一般教育と宗教のかかわりに比較すると,より深いものである。障害児をもつ親が,医学や教育への期待を満たされないで,精神的混乱におちいった時,宗教に接近する場合がある。逆に宗教の方が,宗教が本質的にもつ特性の愛や慈悲の精神から,障害児問題へ接近する場合がある。障害児をとりまく人びとの側から宗教にかかわる側面と,宗教本来の特性から宗教の側から障害児にかかわる側面がある。その意味で,障害児教育は宗教とのかかわりが深い領域である。このことはキリスト教といわず,仏教といわず,すべての宗教にとっていえることである。キリスト教的愛(アガペー)が障害児教育に貢献したことの研究は多い。しかし,仏教的慈悲が障害児教育に貢献したことの研究は案外少ない。そこで,原理的にも実践的にも仏教からの障害児教育へのかかわりを少し考察してみる必要がある。Wenn Wir Buddhismus aus dem sonderpädagogischem Gesichtspunkt betrachten, dann gibt es neue Gesichtspunkt. Anfangs ist auf den Mangel an ausreichenden Forschungsergebnissen der Buddhismus mit besonderer Berücksichtigung der Pädagogik der Behinderten hinzuweisen. Es handelt in diesem Essay sich vor allem um 5 Akzente. -die religiöse Frage -die unvermeidliche Vergeltung -das barmherzige Herz -die altruistische Sittenlehre -das Wohlergehen Dass die Schuld der Eltern rächt sich an den Kindern, ist ein grosser Fehler. Buddha auferlegt niemand eine ewige Strafe. Wenn die Eltern angesichts der Behinderter Kind vor einer grosser Aufgabe stehen, trösten sie sich an der Buddhismus. Das barmherzige Herz hat einige Ähnlichkeit mit der vollkommener Tugend und Agape.
- 大阪教育大学の論文
- 1982-10-31
著者
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