重回帰分析を用いた軽症アトピー型気管支喘息の気道過敏性に影響する臨床背景因子の検討

元データ 1993-04-30 日本アレルギー学会

概要

軽症アトピー型気管支喘息の気道過敏性に影響する因子を検討した。軽症アトピー型気管支喘息37例 (13〜59歳, 男23例, 女14例) を対象に, アストグラフ法による気道過敏性 (Grs. cont, log Dmin, SGrs, SGrs/Grs. cont) の指標を目的変数とし, 年齢, 発症年齢, 罹病期間, 喫煙の有無, 家族のアトピー素因の有無, 血清IgE値, 末梢血好酸球数, 37種の皮内テスト中陽性項目数, 1秒率, 発作の型 (通年型, 非通年型) を説明変数として, 重回帰分析を用いて検討し, 以下の結論を得た。(1) Grs. cont, log Dmin に対する, 偏相関係数の最も高い説明変数は, 発作の型 (p<0.05, p<0.05) であった。(2) 通年型と非通年型でのGrs. cont, log Dminは, それぞれ, 0.247±0.064と0.318±0.097 (p<0.02), -0.837±0.457と-0.254±0.429 (p<0.005) であった。(3) 検討した臨床背景因子では, SGrs, SGrs/Grs. Contを説明できなかった。以上, 軽症アトピー型気管支喘息の気道過敏性に最も影響を与える因子は, 発作の型であった。発作が1年を通して存在することが, 気道過敏性亢進に最も関係することが示唆された。

著者

篠川 真由美 南部郷総合病院呼吸器内科
真島 一郎 新潟大学医学部第二内科
荒川 正昭 新潟大学医学部第二内科
鈴木 栄一 新潟大学医学部第二内科
篠川 真由美 新潟大学医学部第2内科
竹本 淳紀 新潟大学医学部第2内科
長谷川 隆志 新潟大学医学部第2内科
竹本 淳紀 埼玉県済生会川口総合病院呼吸器科
篠川 真由美 南部郷総合病院 薬剤科
鈴木 栄一 新潟大学医学部第2内科
荒川 正昭 新潟大学医学部
藤森 勝也 新潟大学医学部第二内科

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