非即時型鶏卵アレルギーにおける細胞性免疫反応の関与
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概要
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食餌アレルギーの臨床症状は多彩であるが, 臨床上, 食餌抗原摂取後即時に反応を認める症例と, 非即時に反応を認める症例とに大別される。筆者らは非即時型食餌アレルギーの抗原検索の一つとして, 食餌抗原によるリンパ球幼若化反応の有用性につき報告してきた。今回この反応がリンパ球レベルでのどのような反応であるかにつき, 鶏卵アレルギー患者4例を対象に検討した.その結果, T細胞分画はovalbumin(0A)に対し明らかな反応を示したのに対し, B細胞分画はOAのいかなる濃度に対しても反応を認めなかった.また0A刺激によりT細胞サブセットのうちOKT4陽性細胞が増加を示した.以上の成績から, 非即時型食餌アレルギーには細胞性免疫, 特にT細胞が重要な役割を担っていると考えられた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1988-03-30
著者
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