Exercise Induced Asthma(EIA)誘発に関わる運動の種類および量の検討 : 1.トレッドミルによる運動負荷について
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概要
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EIA現象をどこの施設でも簡単にかつ安全にテストできるようにするために基準案の検討を始めた.その第1報として, トレッドミルによる運動負荷後ピークフローメーターで呼吸機能を測定した結果である.トレッドミルの傾斜角は10°で4km/時, 6km/時の速度で6分間喘息児を走らせた.運動直前, 直後, 5分ごとに30分間心拍数, PEFRの検討を行つた.PEFRの15%以上の低下を認めるものをEIA陽性とすると, 4km/時の場合50例中の40%, 6km/時では75例中51%に陽性がみられた.運動量の指標として年令別の運動時の最大心拍数の予期値に対する運動直後の最大心拍数の割合は, 4km/時では64.1±15.4%, 6km/時では75.3±16.2%であった.アレルギー性鼻炎の合併する例ではEIA陽性率が有意に高かった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1981-05-30
著者
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四宮 敬介
国立姫路病院小児科
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舘野 幸司
タテノこどもクリニック
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赤坂 徹
小児アレルギー学会疫学委員会
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西間 三馨
小児アレルギー学会疫学委員会
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四宮 敬介
昭和大学
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荒井 康男
小児アレルギー研究会・EIA基準作成委員会
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飯倉 洋治
小児アレルギー研究会・EIA基準作成委員会
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寺道 由晃
小児アレルギー研究会・EIA基準作成委員会
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鳥居 新平
小児アレルギー研究会・EIA基準作成委員会
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三河 春樹
小児アレルギー研究会・EIA基準作成委員会
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西宮 敬介
小児アレルギー研究会・EIA基準作成委員会
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舘野 幸司
小児アレルギー研究会・EIA基準作成委員会
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寺道 由晃
東埼玉病院
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