Phadezym RAST^[○!R]による血清中の特異IgE抗体の検出
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概要
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Phadezym RAST^[○!R]はELISAを応用して血清中の特異IgE抗体を検出するキットである.原理はRASTと同じで, 特異IgEを検出する抗IgE抗体の標識が酵素になっている点のみが異なる.今回は, 皮内反応の結果に応じてrandomに選んだ血清を用いて, 本法とRASTによるscoreを用いた特異抗体の検出能の比較, および, 酵素と基質の反応時間の差が結果の判定におよぼす影響, 抗体価の異なる血清の希釈試験による定量性の検討を行った.本法での特異IgE抗体の検出能の結果はRASTの結果と極めてよく一致したが, 皮内反応の結果との一致率は必ずしもよくなかった.血清希釈試験では特異IgE抗体価の高い血清では定量性に欠ける.反応の最終段階で酵素反応を停止したのちの発色の安定性は高く, 室温で24時間放置した場合にも変化はみられなかった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1982-02-28
著者
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