血中Complexed IgE検出法の検討
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概要
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4%polyethylene glycol(PEG)沈降法およびげる濾過法を用いて, IgEの血中immune complexの検出方法を検討した.1) ^<125>I-IgEおよび^<125>I-aggregated IgEをさまざまな濃度のPEGを用いて, それぞれの沈降率の検討を行った.その結果, 4%PEG濃度では^<125>I-IgEの沈降率は12.2±0.78%と低いが, ^<125>I-aggregated IgEの沈降率は43.24±0.32%と非常に高かった.2) ゲル濾過法を用いて lupoid hepatitisに蚊アレルギーを合併した患児の血清中のIgEの分離を行った.その結果, モノマーのIgEとダイマー以上のIgEの2、峰性のピークがみられた.4%PEGを用いてこの2つのピークの沈降率を測定すると, ダイマー以上のIgEのピークで沈降率が高かった.以上の結果から, IgEのimmune complexが血中に存在しうる可能性が考えられ, このimmune complexを含む分画は4%PEG沈降法で測定可能であろうと考えられた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1980-05-30
著者
-
古川 漸
順天堂大学小児科
-
安倍 千之
順天堂大学医学部内科
-
前田 啓子
順天堂大学医学部アトピー疾患研究センター
-
安倍 千之
順天堂大学医学部膠原病内科学教室
-
安倍 千之
順天堂大学
-
津田 正晴
済生会川口総合病院小児科
-
古川 漸
順天堂大学 小児科
-
津田 正晴
順天堂大学小児科
-
津田 正晴
順天堂大学医学部小児科学教室
-
津田 正晴
順天堂大学医学部小児科
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