看護婦の専門職性の構成概念 : 看護婦への面識調査から
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概要
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本研究の目的は、看護婦の専門職性(プロフェッショナリズム)を構成する概念を明らかにすることである。日本の10名の看護婦および看護教員に半構成的面接法を用いて、専門職としての看護婦の行動について面接調査を行い、その内容を、患者および同僚や他職種に対する行動、および自分自身に関する行動という観点から分類したところ、「知識と技術に基づくケア」、「患者の権利の尊重」、「同僚や他職種との共動」、「専門職としての自律」、「看護という仕事への専心」という5つの概念が抽出された。この結果は、欧米の文献から導き出した看護婦の特質の3つの側面(患者へのケアの提供の仕方、同僚や他職種との共働、自己成長へのコミットメント)とほぼ合致しており、欧米と我が国における看護婦の専門職性は類似していることが示唆された。
- 日本保健科学学会の論文
- 1998-12-18
著者
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