子宮体癌に対する黄体ホルモン製剤の作用機序について

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概要各種ステロイトホルモソの黄体ホルモソ作用の強さと抗腫瘍作用との関係をエストロケソ、プロゲステロソレセプターを保有するヒト分化型子宮体癌細胞株(lshlkawa株)を用いてm vltro及ひmvlvoで検討した。使用したステロイトホルモソはm vltroてぱprogesterone、medroxyprogesteroneacetate(MPA)、danazoIを含む16種てあり、すべて20μg/mlの濃度て培養開始4日目から培地中に添加し、増殖曲線の推移から抗腫瘍作用を判定した。一方、Ishlkawa株をスートマウス皮下に移植し、24mg/kg/dayのprogesterone、MPA、danazolを連日53日間腹腔内投与し、各ホルモソの腫瘍増殖に与える影響をみた。その結果、m vltro においてはprogesterone、16α・methylprogesterone、danazolの3種のみか殺細胞効果を発揮した。細胞増殖抑制作用と黄体ホルモソ作用の強さとは無関係てあつた。ヌードマウス移植腫瘍に対してぱprogesteroneとdanazolにやや増殖抑制傾向が認められたか、対照との間に有意差ぱなく、MPAぱ全く増殖抑制作用を示さなかつた。以上の結果から、m vltro におけるprogesteroneの殺細胞作用は黄体ホルモソ作用によるものでぱなく細胞毒性によるものと考えられた。一方、MPAかDMBAて誘発したラット乳癌に対して抗腫瘍効果を発揮し、臨床的にも子宮体癌に有効であるという事実があるにもかかわらす、今回の実験でm vltro において殺細胞作用を持たす、またIshlkawa株のヌードマウス移植腫瘍の増殖も抑制しなかつたことから、その作用は腫瘍細胞に対する直接作用でぱなく、標的臓器の間質細胞を介した間接作用であると考えられた。
社団法人日本産科婦人科学会の論文
1986-12-01

子宮体癌に対する黄体ホルモン製剤の作用機序について

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