73 植物細胞うどんこ病菌分生子直下の液状物質を認識し抵抗反応を始動させる
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概要
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Conidia of Blumeria graminis f. sp. hordei and Erysiphe pisi were confirmed to release extracellular matrix (ECM) within 1 hr of contacting barley coleoptile cells. The fungi were inoculated separately as 'inducer' onto coleoptiles and removed by micromanipulation immediately after releasing ECM but before germinating. Five hr old B. g. f. sp. hordei germlings (pathogenic on barley) from a separate coleoptile were transferred as 'challenger' onto cells where inducer ECM was released. We evaluated the physiological condition of such cells (accessible or inaccessible to the challenger) from challenger penetration efficiency (PE) after 19 hr incubation. When the challenger was transferred onto cells without inducer contact (controls), PE was ca. 50%, but this increased to 63% (induced accessibility) for cells contacted by B. g. f. sp. hordei as inducer. By contrast, when E. pisi (nonpathogen) was inducer, PE decreased drastically to ca 7% (induced inaccessibility). These results suggest that coleoptile cells recognize inducer ECM within 1 hr of inoculation. This directs cells' physiological state either to accessibility or inaccessibility. The state is determined within 5-6 hr after inducer ECM release, because this was the time when challengers attempted penetration.
- 植物化学調節学会の論文
- 2002-10-31
著者
-
久能 均
岡大院自然科学:(株)赤塚植物園生物機能開発研究所
-
久能 均
三重大農
-
目黒 あかね
岡大院自然科学:(株)赤塚植物園生物機能開発研究所
-
久能 均
三重大・生物資源
-
藤田 景子
三重大生資
-
藤田 景子
三重大・生物資源
-
目黒 あかね
三重大・生物資源
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