脊髄損傷患者に使用されたHarrington-rodの抜去前後の自覚症状と車椅子応用動作評価
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概要
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脊髄損傷に対するinstrument surgeryは脊柱の変形矯正および安定性獲得を目的としているが、長大なHarington-rod(以下H-R)施行例では脊柱の可撓性が失われて, 体幹バランスに異常をきたす例が散見される.今回, 背部痛やバランス不良を訴えるH-R抜去前後の応用動作におけるADLと自覚症状を検討した. 1)過去4年2ヵ月間にH-Rを抜去した19例中, 直接検診した9例について検討した. 2)H-R抜去前後のISMGおよびStrohkendlによる坐位バランス評価, 車椅子driveにおいては著しい変化が認められなかった. 3)H-R抜去前後の自覚的評価では, 疼痛が全例消去した.H-Rは原則として抜去した方がよいと考える.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1988-01-18
著者
-
飛松 好子
国立身体障害者リハビリテーションセンター病院診療部
-
鷹野 昭士
国立身体障害者リハビリテーションセンター
-
木村 哲彦
国立身体障害者リハビリテーションセンター
-
陶山 哲夫
国立身体障害者リハビリテーションセンター
-
陶山 哲夫
国立身体障害者リハビリテ-ションセンター病院
-
二瓶 隆一
国立身体障害者リハビリテーションセンター
-
鷹野 昭士
東京都リハビリテーション病院
-
篠塚 直子
国療東京病院理学診療科
-
篠塚 直子
国立身体障害者リハビリテーションセンター整形外科
-
篠塚 直子
国療東京病院
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