短果枝年齢がニホンナシ'二十世紀'の短果枝内光合成産物の転流に及ぼす影響

概要

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25年生のニホンナシ'二十世紀'(Pyrus pyrifolia Nakai)における短果枝年齢が^<13>C光合成産物の分配に及ぼす影響について調査を行った.1, 3, 5および7年生の結実した短果枝に開花6, 12, 18および21週間後に^<13>CO_2を処理した.開花6週間後の処理では, 調査したすべての短果枝において果そう外への^<13>C同化産物の転流が認められ, 転流率は短果枝年齢が高くなるとともに増加した.開花12週間後の処理では, 3年生以上の短果枝でのみ果そう外への転流が認められたが, それらの転流率は開花6週間後の処理の約半分であった.開花18および21週間後の処理では, すべての年齢の短果枝とも果そう外への転流は認められなかった.開花18週間後の処理に関しては, 処理72時間後には調査した全短果枝において果実への分配率は約60%に達した.しかし, ^<13>C同化産物の果実への転流量は5年生短果枝が最も多かった.枝への分配率は短果枝年齢の差異により明らかに異なり, 1年生短果枝の約2%から7年生短果枝の8%以上まで年齢の増加に伴って増加した.
園芸学会の論文
1998-05-15