ガドベン酸ジメグルミン製剤(E7155)の生殖発生毒性試験 (第1報) : 雄性ラットにおける静脈内投与による授胎能に関する試験

概要

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雄性SDラットにガドベン酸ジメグルミン製剤(E7155)を投与した際の生殖能および授胎能に及ぼす影響について検討した。一群22匹の雄性ラットにE7155の0.3,1.0または2.0mmol/kg/日を13週間静脈内投与した。対照動物には同じ期間中0.9%滅菌生理食塩液を尾静脈内に投与した。4週間の投与後,各雄動物と同系統の無処置雌動物を同居させた。10週間の投与後,再度各雄動物と同系統の別の無処置雌動物を同居させた。すべての雌動物を妊娠14日に屠殺し,子宮内検査を行った。 E7155の投与に関連した毒性学的に意味のある症状は,認められなかった。雄動物の体重増加量,摂餌量,投与4週および10週の交配能,雄動物の肉眼観察,生殖器官重量並びに精子数および精子運動性にはE7155投与による影響は認められなかった。また,妊娠14日の子宮内検査においても胚に対するE7155投与の影響は認められなかった。以上の結果から,E7155の一般毒性学的無毒性量,生殖能力に対する無毒性量および次世代(胚)の発生に対する無毒性量は,いずれも2.0mmol/kg/日と推定された。
1999-11-15