ICHとは何か : 安全性ガイドラインの現状
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ICH(International Conference on Harmonizationof Technical Requirement for Registration on Pharmaceuticals for Human Use:日米EU医薬品規制調和国際会議)は,日本・米国・欧州連合(以下EU)における新医薬品の承認に際して必要な品質・有効性・安全性および複合領域に関わる試験方法等に関するガイドラインの規制の調和を図るための会議として,1990年に設立された.それまでは,新薬申請に関する試験方法等の規制は各国で独自に定められており,それぞれの規制への対応に,追加試験や不必要な試験の繰り返しが行われてきた.ICHによって,これまで多くのガイドラインが調和され,試験材料と動物,時間等の資源の節減と承認審査の迅速化に寄与してきた.ICHの会議は,日・米・EUの3地域の規制当局および医薬品業界代表者により構成され,医薬品の承認に際して必要な品質(Quality,Q)・有効性(Efficacy,E)・安全性(Safety,S)および複合領域(Multidisciplinary,M)に関わるガイドラインをQ,E,Sの各領域の専門家により構成される専門家作業部会(Expert Working Group:EWG)により科学的見地から議論され,これまでに50を超えるガイドラインが合意され批准されている.また,実際の運用についての各国・地域間の不調和や科学技術の進展への対応のため,合意されたガイドラインも必要に応じて見直しが行われ,各国・地域の規制の調和が図られてきた.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
- 2007-12-01
著者
関連論文
- 動物実験の第三者評価(外部検証)制度
- 動物実験の第三者評価 (外部検証) 制度
- ICH M3ガイドライン見直しの現状
- ADMINISTRATION ICHにおける安全性に関するガイドラインの動向--医薬品の臨床試験及び販売承認申請のための非臨床安全性試験の実施時期についてのガイドライン(ICH M3 ガイドライン)
- ICHとは何か : 安全性ガイドラインの現状
- ガドベン酸ジメグルミン製剤(E7155)の生殖発生毒性試験 (第1報) : 雄性ラットにおける静脈内投与による授胎能に関する試験
- ガドベン酸ジメグルミン製剤(E7155)のウサギを用いる筋肉内注射による局所刺激性試験
- ガドベン酸ジメグルミン製剤(E7155)の変異原性試験 (第3報) : ラットの骨髄細胞を用いる小核試験
- ガドベン酸ジメグルミン製剤(E7155)の変異原性試験 (第2報) : ヒトリンパ球を用いる染色体異常試験
- ガドベン酸ジメグルミン製剤(E7155)の生殖発生毒性試験 (第3報) : ウサギにおける静脈内投与による胚・胎児発生に及ぼす影響に関する試験
- ガドベン酸ジメグルミン製剤(E7155)の生殖発生毒性試験 (第2報) : 雌性ラットにおける静脈内投与による受胎能および胚・胎児発生に及ぼす影響に関する併合試験
- ガドベン酸ジメグルミン製剤(E7155)の一般毒性試験 (第4報) : イヌにおける静脈内投与による4週間反復投与毒性試験および4週間回復性試験
- ガドベン酸ジメグルミン製剤(E7155)の一般毒性試験 (第3報) : ラットにおける静脈内投与による4週間反復投与毒性試験および4週間回復性試験
- ガドベン酸ジメグルミン製剤(E7155)の一般毒性試験 (第2報) : イヌにおける静脈内投与による単回投与毒性試験
- ガドベン酸ジメグルミン製剤(E7155)の一般毒性試験 (第1報) : ラットにおける静脈内および槽内投与による単回投与毒性試験
- O2-03 ヒト肝S9を用いた変異原性リスク評価の提案 : 個体差の観点から
- ラットにおける Taselin の慢性毒性試験
- 幼若犬および成熟犬におけるセファロスポリン誘導体の体内動態の比較
- サルモネラ試験菌株TA102及びTA104に対する活性酸素産生系の変異原性