ピレスロイド系殺虫剤 Empenthrin (Vaporthrin^R, S-2852F)の哺乳動物毒性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Acute toxicity: Empenthrin ((RS)-(EZ)-1-ethynyl-2-methyl-2-pentenyl (1R)-cis/trans-chrysanthemate) caused some toxic signs such as muscular fibrillation, tremor, hypersensitivity, decrease of spontaneous activity, ataxic gait, lymb paralysis, irregular respiration, excretion of oily substance, loose stool and urinary incontinence in oral acute toxicity studies at l000 mg/kg and above in rats, and at 2000 mg/kg and above in mice. The oral LD_<50> value was estimated greater than 5000 mg/kg (male) and greater than 3500 mg/kg (female) in rats and greater than 3500 mg/kg (both sexes) in mice. In both rats and mice, the toxic signs were not found at 2000 mg/kg by dermal administration. The dermal LD_<50> value was estimated greater than 2000 mg/kg (both sexes) in both rats and mice. The LC_<50> value in rats for the acute inhalation toxicity of empenthrin was estimated to be greater than 4610 mg/m^3 for both sexes. The LC_<50> value in mice was determined to be 2700 mg/m^3 for male and 2300 mg/m^3 for female. Mice showed higher sensitivity to empenthrin than rats. 2. Reproductive and developmental toxicity: Empenthrin was orally administered to fetal organogenesis periods of rats at the dose levels of 50, 150 and 500 mg/kg, and of rabbits at 100, 300 and 1000 mg/kg. Maternal toxicity was found at 500 mg/kg in rats and at 300 mg/kg or more in rabbits. There were no teratogenicity, no embryotoxicity and no fetal retardation in rats or rabbits. In addition, there were no adverse effects on Fl pups growth, development or reproductive performanece. 3. Subchronic toxicity: Empenthrin was orally administered to male and female SD rats at dose levels of 0 (corn oil), 10, 100 and 300 mg/kg for 26 weeks. Clinical signs, body weight, food and water consumption were monitered, and hematological, blood biochemical, ophthalmological and histopathological examination were carried out. As a result, changes related to administration of empenthrin were observed mainly in the liver and kidneys in rats receiving l00 mg/kg or more. Therefore, the no-effect-level of empenthrin is determined to be l0 mg/kg in both sexes of rats in this study.
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1992-11-30
著者
-
金子 秀雄
住友化学生物環境科学研究所
-
金子 秀雄
住友化学工業(株)生物環境科学研究所
-
吉武 彬
住友化学工業株式会社 生物環境科学研究所
-
川口 忍
住友化学工業株式会社 生物環境科学研究所
-
金子 秀雄
住友化学(株)生物環境科学研究所
-
金子 秀雄
住友化学工業株式会社 生物環境科学研究所
-
川崎 一
住友化学工業
-
山田 宏彦
住友化学 生物環境科学研究所
-
三崎 義則
住友化学工業株式会社, 生物環境科学研究所
-
小山 雄一郎
住友化学工業株式会社, 生物環境科学研究所
-
中山 厚美
住友化学工業株式会社, 生物環境科学研究所
-
広橋 敦子
住友化学工業株式会社, 生物環境科学研究所
-
山田 宏彦
住友化学工業株式会社, 生物環境科学研究所
-
山田 宏彦
住友化学工業株式会社 安全性研究所
-
広橋 敦子
住友化学工業株式会社 生物環境科学研究所
-
中山 厚美
住友化学工業株式会社 生物環境科学研究所
-
小山 雄一郎
住友化学工業株式会社 生物環境科学研究所
-
吉武 彬
住友化学工業
-
吉武 彬
住友化学工業株式会社, 生物環境科学研究所
-
山田 宏彦
住友化学工業(株)研究開発部
関連論文
- 農薬の哺乳動物におけるアセチル化代謝物の産生 : アニリン誘導体の in vitro におけるアセチル化の特性
- (RS)-(E)-および (RS)-(Z)-1-(2, 4-Dichlorophenyl)-4, 4-dimethyl-2-(1, 2, 4-triazol-1-yl)-1-penten-3-ols のラットにおける代謝
- Esfenvalerate のラット, マウスでの代謝および他の異性体の esfenvalerate の代謝に対する影響
- ピレスロイド系殺虫剤 d・d-T80-prallethrin のラットにおける1年間摂食慢性毒性試験
- 日本人P450遺伝子多型の解析
- ヒトCYP発現酵母細胞ミクロソーム画分を用いた検討 (2) ; 農薬の代謝
- B403 殺菌剤バリダマイシンAのラットにおける代謝
- B402 植物成長調整剤ウニコナゾールPのラットにおける代謝の性差
- B302 殺虫剤pyridalylのラットにおける代謝
- B301 新規ピレスロイド系殺虫剤メトフルトリンのラットにおける代謝
- B306 除草剤flufenpyr-ethylのラットおよびマウスにおける代謝
- B301 いもち病防除剤デラウス^【○!R】のラットにおける代謝
- 雌ウサギにおけるプロシミドンの代謝
- S-23031 (Flumiclorac Pentyl) のラットにおける還元型代謝物の同定
- ヒトCYP発現酵母細胞ミクロソーム画分を用いた検討 (3) ; 農薬のin vitro比較代謝
- イミプロスリン異性体のラットにおける代謝
- 新規殺菌剤フラメトピル (S-658) に関する研究 第4報: ラットにおける代謝
- イミプロスリン異性体のラットにおける代謝 : 吸収と分布
- 有機リン系殺虫剤 Cyanox のラットにおける中毒症状と代謝の性差に関する研究
- C102 殺虫剤 Tetramethrin のラットにおける代謝 II
- C101 殺虫剤 Tetramethrin のラットにおける代謝 I
- Fenitrothion のウサギおよびラットの組織分布 - - - 特に眼球各組織への分布について - - -
- 組換えヒトP450発現系を用いたプロプラノロールの代謝
- B303 新規塵性ダニ用防除剤アミドフルメトのラットにおける代謝
- 注目のECO技術 住友化学工業--多数検体を同時処理できるダイオキシン毒性検査技術
- 内分泌撹乱化学物質の試験管内(in vitro)試験法
- ヒト肝チトクロムP450を発現する組換え体酵母の薬物代謝研究への応用
- 植物エストロゲンとその核内レセプター
- タンドスピロンのin vitro代謝
- ウサギアンドロジェンレセプターcDNAのクローニング
- 環境生物のエストロゲンレセプター
- C107 新規イミド除草剤 S-23031 のラットにおける代謝 1 : In Vivo 代謝 (phenyl 基 ^C 標識 S-23031)
- Empenthrin 異性体のラットにおける代謝
- Diniconazole のラットにおける肝臓の機能におよぼす影響
- (S), (E)-1-(p-Chlorophenyl)-4, 4-dimethyl-2-(1, 2, 4-triazol-1-yl)-1-penten-3-ol (Uniconazole) のラットにおける代謝
- Diniconazole のラットにおける反復投与時の代謝および肝臓諸酵素に対する影響
- Metoxadiazone のラットにおける代謝
- (E)-1-(2, 4-Dichlorophenyl)-4, 4-dimethyl-2-(1, 2, 4-triazol-1-yl)-1-penten-3-ol (S-3308L) の (R) および (S) 異性体のラットにおける代謝
- イミプロスリン異性体のラットにおける代謝 : 生体内変換
- 内分泌撹乱物質問題の現状について
- New-TOPS21の開発
- 遺伝子組み換えヒトCYP発現系によるイミプラミンの代謝
- 組換えヒトP450発現系におけるランソプラゾール及びオメプラゾールの代謝
- ヒトCYP発現酵母細胞ミクロソーム画分を用いた検討 (1) ; ヒトCYP発現酵母細胞ミクロソーム画分の性能評価
- C105 殺虫剤 Pyriproxyien のラットおよびマウスにおける代謝
- C108 新規イミド除草剤 S-23031 のラットにおける代謝 2 : In Vitro 代謝(酵素加水分解反応)
- がんを誘発する化学物質 (化学物質のリスク評価)
- 高ノックダウン活性を有する新規ピレスロイド"プラル"の開発
- 環境汚染と性ホルモン様作用物質--性ホルモン作用物質の検出系 (特集 環境汚染と周産期)
- 安全性評価の原点--急性毒性試験
- 女性ホルモン様活性物質の検出のためのインビトロアッセイ法と代謝活性化 (創刊3周年記念特集 "環境ホルモン"研究の最前線)
- ピレスロイド系殺虫剤 Empenthrin (Vaporthrin^R, S-2852F)の哺乳動物毒性
- Esfenvalerate および fenvalerate の妊娠ラットにおける胎盤透過性
- In vivo および in vitro における fenvalerate 4 光学異性体の立体選択的加水分解
- Fenpropathrin (S-3206) のラットにおける代謝
- ハスモンヨトウ幼虫の in vivo および in vitro における tralomethrin の deltamethrin への変換
- 活性型ビタミンD_3のフッ素誘導体ST-630の体内動態(第3報): ラットに^3H-ST-630を単回経口投与時の投与量相関性, 吸収に及ぼす食餌の影響およびバイオアベイラビリティーならびに静脈内投与時の血清中濃度推移, 分布, 代謝および排泄
- 活性型ビタミンD_3のフッ素誘導体ST-630の体内動態(第2報): ラットにおける^3H-ST-630の代謝
- 活性型ビタミンD_3のフッ素誘導体ST-630の体内動態(第1報): ラットに^3H-ST-630を単回経口投与時の吸収, 分布および排泄
- プロシミドンのラットおよびマウスにおける比較代謝
- ピレスロイド系殺虫剤 S-4068SF のラットにおける代謝
- Pyriproxyfenのラットにおける6ケ月間摂食慢性毒性試験
- Diethofencarb のラットにおける代謝
- 光学活性サイフェノトリン14Cの合成--ビニル炭素の14C標識化〔英文〕
- 14C-標識化合物の品質評価へのガスクロマトグラフ-マススペクトロメ-タ-コンピュ-タシステムの適用〔英文〕
- 殺菌剤ジエトフェンカルブの開発 : 負相関交差耐性の応用
- P3 殺菌剤ジエトフェンカルブの開発 : 負相関交差耐性の応用
- 吸入毒性試験の実際
- 新しいβ-遮断薬(S-596)の14C標識〔英文〕
- テトラメチルシクロプロパンカルボン酸14Cおよび殺虫剤テラレスリン14Cの合成〔英文〕
- 炭素-14標識O,O-ジメチルO-(3-カルボキシ-4-ニトロフェニル)ホスホロチオエ-トの合成〔英文〕
- コレステロ-ル低下剤N-(α-メチルベンジル)リノ-ルアミドの14C標識〔英文〕
- 14C標識農業用殺菌剤N-(3,5-ジクロロフェニル)-1,2-ジメチルシクロプロパン-1,2-ジカルボキシイミド-(カルボニル-14C)(スミレックス)の合成〔英文〕
- 14C標識miloxacinの雌ラットにおける吸収,分布,排泄および代謝
- 14C標識プロプラノロ-ルハイドロクロライド,1-イソプロピルアミノ-3-(1-ナフチロキシ)プロパン-2-オ-ル-14Cの合成
- 新殺菌剤の3Hおよび14Cによる標識--S-n-ブチルS′-p-ter-ブチルベンジルN-3-ピリジル-(5-3H)-ジチオカ-ボンイミデ-ト(デンマ-ト)の合成〔英文〕
- 新殺菌剤の3Hおよび14Cによる標識--S-n-S′-p-tert-プチルベンジル-14C N-3-ピリジルジチオカ-ボシイミデ-ト(デンマ-ト)〔英文〕
- "遺伝毒性のある (Genotoxic)"発癌物質の閾値について
- ピレスロイドとくにフェンバレレート異性体における比較代謝
- Ve Metabolism of pesticides and xenobiotics in man in comparison with other mammalian species(V METABOLISM AND DEGRADATION OF PESTICIDES AND XENOBIOTICS)
- タイトル無し