幼令時における NAA 葉面散布処理がトウモロコシの発根性状におよぼす影響

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概要

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オーキシンは不定根の形成に促進的に働くので, トウモロコシの発育旺盛な時期に伸長発達する節部に注目し, 4葉, 7葉, 10葉の各期に葉面散布処理を行なった。1. IAAもNAAも葉面散布により不定根の形成が促進された。特に, NAAの場合には茎から突出する時に横に幅広く盤状となり, 伸長が進んでから2〜3本に分れる奇形の根や異状に太い根が観察された。2. 4葉期処理では第3節部以下で, 7葉期処理では第4〜5節部で, 10葉期処理では第5〜6節部で, 顕著に根数が増加し, 夫等の分化の時期は以前に推察したより若干遅く始まり, 終了すればすぐ伸長始期になると考えられた。3.幼令期の葉面散布で, トウモロコシの生育が旺盛な時に伸長発達する。第4, 5, 6節部の根の形成が盛んになること, また夫等の根の通導組織の発達が優れていることは, 地上部の増収を導くものと考えられた。
日本作物学会の論文
1974-03-31

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